仕事に人生を捧げる必要はない?【日本語学校を退職して思うこと】

日本語教師のつぶやき
しろくろねこ
しろくろねこ

こんにちは。

2022年9月いっぱいまで日本語教師をしていた【しろくろねこ】です。

今年の9月いっぱいで無事に?長い間働いた日本語学校を退職しました。

退職理由はこちらの記事に綴ってあります→(日本語教師を辞めようと思った2つの理由

退職理由の記事は私が今まで書いたブログやtweetの中でもダントツで一番反響がありました。

コメントやリプライ、DMなどで「お疲れ様でした」という優しいお言葉をかけてくださる方もいらっしゃいましたが、何よりも一番多かったのは共感の声でした。

労いの言葉に嬉しくなるとともに、日本語教育業界に限らず、現代人は心身を犠牲にして仕事に思い悩んでいる人が多いのかなと感じる瞬間でもありました。

今日は今回の退職を機に「働き方」について今一度考えてみようと思います。

盲目になって努力する危険性

時代は変わっているのに中々古い態勢が変わらない教育業界や学校という環境。

どんな時も「前へならえ」で周りの人と同じようにする。みんながやっているから自分もやる、そのように大人に教えられる学生達。そして教員もまた同じで仕事の持ち帰りやサービス残業が常態化。周りがやっているからと声を上げられなかったり、疑問に思わない人もいるだろう。(もちろん私も「家での授業準備は必要だから仕方のないことだ」と思っていた一人です)

「仕事に人生を捧げるのが正義!!」

「自分が擦り減ってでも努力する!!!」

「大好きな日本語教師の仕事、学生の為ならどんな苦労も厭わない!!」

そんな情熱がフッと冷めてしまった私はこんな働き方はもう今後は目指さないと堅く心に誓いました。

自分が壊れてしまうと思ったからです。

今の自分は不十分で、もっと授業準備に時間をかけて良い授業をしなければいけない、私は要領が悪いから人より頑張らないとという思いは気づけば年々強くなっていました。

その結果、何をしていても「幸せ」と思えなくなっていました。本当に疲れ切ってしまっていたのだと思います。ちょっとだけケガでもして入院したいな…なんて不謹慎なことを考え始めたころに、退職を決意しました。

危ない危ない…また頑張ろうとするところだった…

現在求職中の私ですが、転職活動の第一歩として様々な転職サイトに登録し、求人票を見ていますがやりたいことが見つからない…という状態が続いていました。

【やりたいことを見つけて、やりがいのある仕事に就きたい】

これを軸にして仕事を探していたのですが、あれ?これ日本語教師のときのモチベーションと同じじゃない?と気が付きました。10年前と時代も自分の身を置いている環境が変わっているのに仕事探しを「やりたいことを仕事にしなきゃ」という軸にしていいのか?また今回の退職を決めたときのような同じことにならないか?と。

【やりたいことを仕事にしないと辛くなるだろう】

【精一杯頑張らない自分はダメだ】

という思い込みがあったのですが、恐らくこれらは今の自分には不正解なのではないかと。

まずは考え方を大きく変えて仕事を探さないと!と思うようになりました。

今後の転職活動

退職前から何か月も転職サイトを眺めては「やりたい仕事がない…」「自分には何もできない」とがっかりして、パソコンやスマホの画面を閉じていましたが、考え方を変えてからは「いいな」と思える求人票に出会えるようになっていきました。

最初は自分の好きなものを思い浮かべて、それを仕事にしよう!と考えていました。

例えば「私はゴルフが好きだから、ゴルフ関係の仕事に就いたら楽しそう!」と思っていたのですが、レジャーの仕事は当然土日は休みではないし、盆や暮れも仕事で人が休みのときにこそ働かなければならないし、ゴルフ場の受付やキャディーはアルバイトがほとんどで不安定な雇用で年収も大きく下がってしまう。

社会人として色々経験し、今の自分にとって譲れないのは好きな仕事ではなく労働環境と休みと給料だと痛感。

結局は自分の性格やキャパ、仕事・会社に求める優先順位を考えて苦痛を減らした「続けられそうな仕事」を軸にしていくことが大事なのかなと気が付きました。

自分の心身や、大切なものをあまり擦り減らすことなく、そこそこ頑張れば評価され、そこそこ給料がもらえるような仕事を中心に求人サイトを見ています。

もちろん下積み経験も大切だし、時には無理することも必要な時があるかもしれませんが、30代になった今は「我武者羅にとにかく努力すればいつか絶対報われる」という盲目的な努力はエネルギーと時間を無駄にしてしまうこともあるから、今やっていることが自分の何に繋がっているのか、自分の割いている労力と手元に残るものを天秤にかけて、コスパを重視していきたいなと思っています。

みなさんの働き方は心身ともに健康でいられているでしょうか。

時々再考し、限りある時間やエネルギーを大切になさってください。

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