【新人教師への洗礼?!】学生が臭くて初日に退職が頭をよぎった話【日本語教師の仕事の実態】

日本語教師のつぶやき
しろくろねこ
しろくろねこ

日本語学校勤続9年目のしろくろねこです。

私の職業である日本語教師は外国人を相手にする仕事です。

「外国人相手?なんだかかっこいい・・・」と思われることも多いのですが、外国人という存在は時として私達の想像を遥かに超えた行動をしたり、習慣を持っていたりします。

日本語教師なら「あるある」となり、日本語教師を知らない方なら「えぇ・・・(引)」となるかもしれません。

今日は私が日本語教師になって1日目の話勤続3年目に起きた「足くさリンさん」事件について振り返ってみたいと思います。

初日に「あ、この仕事無理かも」

当時の私は日本語教師養成講座で実習中の身でしたが、早く働きたい一心で日本語学校の面接を受け、採用してもらい、研修を終えて、ドキドキとワクワクで胸がいっぱいでした。

「18人のクラスかぁ。どんな子がいるんだろう。私のこと受け入れてくれるかな」など色々なことを頭に浮かべて、さあ!いよいよ学生が待つ教室へ!

ガチャっと教室のドアを開け、元気に「こんにちはー!!」と中へ入る。その瞬間・・・

くっっっっっっっっっっっっっせぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー(口悪い)」と言いそうになりましたが、頑張って息を止める。

振り返って、笑顔で「先生!!こんにちは!!!!!」と元気に挨拶してくれる学生達。

様々な国の方々が集まった教室は何とも言いがたい「外国人臭」「異国のにおい」がギュッと詰まっていました。人の体臭で酔ったのはこの時が初めてでした。

「うっ・・・」と思いながら教卓へ向かった。そして「あ、私この仕事無理かも」と初日にしてそう悟りました。

出席を確認するため、一人一人名前を呼んでいくとキラキラした目で「はい!先生」と返してくれる。これにはかなりビックリ。留学生ってこんなに元気に反応してくれるんだ・・・と感動。

感動と緊張で、あっという間に「におい」への気分の悪さは消えていきました。

4コマ終わるころには鼻もとっくに慣れて【楽しい!嬉しい!】という感情のみになり、このうえない【やりがい】で胸がいっぱいになっていました。

授業が終わり、「よし!この仕事で頑張っていこう!」そう意気込んで職員室に戻り荷物を置くと、教室に忘れ物をしてしまったことに気が付きました。

忘れ物を取るため、再び教室に入ると「くっっっっっっっっっっっっっせぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2回目)」よくこの空間に3時間も4時間もいられたなあと思うくらい、やっぱり臭かった。

リンさんの足のにおいのクレーム

勤続3年目の夏。もう「におい問題」にもそれなりに慣れてきたころ事件は起きました。

それはベトナム人女性のリンさんの足がとんでもない【異臭】を放っていたことです。

私は異臭に気が付いていた。しかし、においを指摘するのは結構な勇気が要ることで、更に相手が女性となると余計に「くさい」とは言いにくい。

どうすればいいか悩んでいたときに中国の男の子が「先生、授業のあと少し話したいです」と深刻そうな顔で言ってきた。そして授業後「先生・・・隣の席のリンさんの足がとてもくさいです。勉強できません。席をかえてください・・・」彼もまた言いにくそうにしながら私に相談してきた。

翌日、席替えをしたがリンさんの隣になったネパールの男の子は少し嫌そうな表情を浮かべた。

これはもう直接リンさんに注意をするしかない・・・そう意を決して私はリンさんを呼び出して話をした。ニオイの大きな原因になっているのは素足にパンプスを履いていること、そして授業中に蒸れたパンプスを脱いでいることだと思われたので、それとなく指摘した。

すると、「ベトナムではこれ(素足パンプス)が普通です!!」と言い、プイっとされてしまった。。

苦肉の策で私は翌日から、「夏で暑いから、みなさん汗をたくさんかきますね。汗をそのままにすると良くないですから、汗をかいたなあと思う人、靴下を履いていない人は授業の前にこれを使ってくださいね」と言って見せた↓

すると、クラスの子たちが「欲しいです!」と言ってシートを手に取って、体を拭き始めた。

そして、サンダルを履いていた子たちがみんな丁寧に自分の足を拭いている・・・。それにつられるようにリンさんも拭いているではありませんか!!!

その日を境に学生たちも登校してきて席について自主的に体や足をサッパリさせてから授業を受けるようになった。ボディーペーパーは最初の日は私が持参したものだったが、学校側に相談して、その次からは経費で買ってくれた。そして体拭き、足拭きの習慣化と同時に教室内では靴を脱ぐのを禁止というルールも設けた。

この方法はリスクが高いので、絶対に他の人にはお勧めしません。クラスや学生によってはめちゃくちゃ反感を買うことになり得ます。どんなクラスなのか、学生の個性などを見て、関係を築いてからでないと難しいです・・・。

まとめ

日本語学校で働くとなると、必ずニオイ問題にぶつかると思います。もちろん、外国人の学生たちだけの問題ではありません。

私達日本人や、教師も「くさい」と思われることもあるかもしれませんので、お互いに気を付ける必要があります。(実際にあの中年の男性日本語教師の口臭がきつすぎるので、一番前の席にしないでくれというようなクレームを入れている学生も過去にいました)

実際に現場に立つと、机上ではわからないこと、知り得ないことがたくさんあります!(渡した宿題のプリントにカレーのにおいが染み込んで提出されたりね)

みなさんだったら、相手の「ニオイ」どのように指摘しますか?

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